この記事では、冷蔵庫が三菱か日立で迷うをテーマに書いています。
現代の生活に欠かせない家電の一つ、冷蔵庫。
各メーカーでは優れた特徴や機能を兼ね備えた製品を展開し、しのぎを削っています。
その中でも、冷蔵庫は三菱と日立どっちがいいのか迷っている方は多いのではないでしょうか?
今回は、両社の冷蔵庫の特徴と製品、そしてその機能を徹底比較していきます!
前半では各社の特徴、後半には実際に販売されているモデルを比較していきますよ。
どっちを選べばよいか迷っているあなたも、どっちを選べばよいかこの記事を見ればきっとわかります。
冷蔵庫を三菱か日立で迷うならどっちがいい?
それでは早速、冷蔵庫を三菱か日立で迷うについて紹介していきます。
結論から言えば、
切れちゃう冷凍など日頃の使い勝手にこだわるなら三菱
チルド機能にこだわるなら日立。
三菱はほどよい硬さに冷凍できる「切れちゃう冷凍」が大きな特徴として挙げられます。
一方、日立はチルド室の機能が非常に優れていて、肉や魚、野菜も鮮度の良い状態を長くキープが可能。
その他、両社共に特徴となる機能を備えています。
それでは、両社の特徴をさらに詳しく見ていきましょう。
三菱の特徴
三菱電機が電気冷蔵庫を開発したのは1933(昭和8)年です。
現在に至るまで90年近く、三菱では「おいしい冷蔵庫」を目指し、技術開発を重ねています。
三菱の冷蔵庫の特徴的な機能は以下の4点が挙げられます。
- 切れちゃう瞬冷凍
- 氷点下ストッカーA.I.
- 朝どれ野菜室
- 「まるごとクリーン清氷」&「洗える埋めちゃっタンク」
切れちゃう瞬冷凍
三菱の最大の特徴は「切れちゃう瞬冷凍」。
通常、冷凍室に入れた食材はかたく凍り、調理前にきちんと解凍しないとおいしく調理できません。
しかし、「切れちゃう瞬冷凍」は硬くなりすぎず、包丁でサクっと切ることができます。
一般的に冷凍には不向きであるとされる、ジャガイモやタケノコもおいしく冷凍が可能です
解凍不要ですぐに調理できるため、忙しい主婦にとってありがたい便利機能です。
氷点下ストッカーA.I.
2つ目の特徴は氷点下ストッカーA.I.。
氷点下ストッカーとは、チルドと冷凍の中間の低温で長期保存できるエリア。
肉や魚を冷凍しなくても、生のまま3~10日間、長くストックすることが可能です。
鮮度の劣化で変色しやすい牛ひき肉も、8日経ってもしっかり鮮度を保ちます。
まとめ買いをする方も、食材がそのまま鮮度を保って保存できるのでとても便利ですね。
朝どれ野菜室
3つ目は、朝どれ野菜室。
朝収穫したばかりの野菜のように、みずみずしく新鮮なおいしさを保つことができる、とつけられたネーミングです。
野菜室全体を真空断熱材で囲む構造+庫内温度を一定にすることで、野菜室全体を保湿させ、野菜のうるおいをキープ。
さらに、3色LEDで保存しながらビタミンCや糖量をアップさせてくれる機能もついています。
「まるごとクリーン清氷」&「洗える埋めちゃっタンク」
最後は、まるごとクリーン清氷&洗える埋めちゃっタンク。
まるごとクリーン清氷はその名の通り、製氷にまつわるすべての部品を洗うことが可能。
給水パイプ、製氷皿、ポンプ、パイプ、フィルターまで、すべて外して洗うことができ、常に清潔に製氷できます。
「埋めちゃっタンク」という給水タンクが埋まっている製品も展開しており、庫内がひろびろと使いやすくなっています。
日立の特徴
日立は、国産初の電気冷蔵庫を開発したパイオニア的な存在です。
1925年に研究開発に着手し、7年もの開発期間を経て、ようやく1933年に発売を開始しました。
ちなみに、同じ年に現在の東芝(TOSHIBA)の前身である芝浦製作所も冷蔵庫の販売を開始しています。
日立は「360°ハピネス ひとりひとりに、笑顔のある暮らしを」を信念に、生活の質を向上させる冷蔵庫を提供しています。
日立冷蔵庫の主な特徴は以下の4点です。
- まるごとチルド
- 真空チルド&特鮮氷温ルーム
- 新鮮スリープ野菜室
- 冷蔵庫カメラ
まるごとチルド
日立の冷蔵庫の特徴は何といってもチルドの性能の高さ。
まるごとチルドはその名の通り、冷蔵室の全段がまるごとチルドになります。
およそ2℃の低温により、菌の繁殖を抑えて食材の鮮度が長持ち。
さらに、高い湿度をキープすることで、ラップなしで乾燥や変色を抑えて保存することができます。
多くの食材を生のまま鮮度を保って保存できるため、解凍の時間を気にすることなく調理ができて便利です。
真空チルド&特鮮氷温ルーム
真空チルドはチルド室を真空環境にし酸化を抑えて、-1℃で肉や魚を鮮度よく保存することができます。
特鮮氷温ルームでは真空チルドと同じく、-1℃の凍らせない低温で肉や魚の鮮度を長持ちさせることが可能。
どちらも凍らせることなく肉や魚の鮮度を保ち、7日間保存しても加熱調理すればおいしさをキープできるため、冷凍された食材とは一味違う美味しさが楽しめます。
新鮮スリープ野菜室
3つ目の特徴は、新鮮スリープ野菜室。
野菜を眠らせるように保存することで、栄養素が減少することを防ぎます。
プラチナ触媒が、野菜から放出されるエチレンガスなどを分解し、野菜の呼吸活動を低下。
さらに、野菜室内の湿度を高くすることで、野菜をみずみずしく保つことができます。
冷蔵庫カメラ
冷蔵庫カメラがあるのも、日立の特徴。
ハイスペックモデルには冷蔵庫の内部を移すカメラがあり、スマホアプリで外出先でも冷蔵庫の中身を確認することができます。
撮影ができるのは、冷蔵室と左右のドアポケット。
ドアを開閉することで自動で写真が撮影され、写真は拡大や過去の履歴も表示できます。
日立さんの冷蔵庫
— hiyodori (@hiyodori20) March 14, 2022
カメラが付いたんですね。
整理がきちんとできる方にとっては
便利でめちゃいいかも。
私としては、
よくある話としては
卵がいつの間にかなくなっていて
買うの忘れてしまうんだよね つい。 pic.twitter.com/pqy0btAu6v
三菱と日立の性能差
それでは、実際に三菱と日立の冷蔵庫の性能を比較してみましょう。
今回は、両社のほぼ同じ容量のハイスペックモデルと、お手頃価格で購入できるコンパクトモデルで比較していきます。
ちなみに、価格については両社オープン価格につき、あくまで参考価格となります。
メーカー/製品 | 三菱/MR-WZ61H | 日立/R-HXCC62S |
---|---|---|
参考価格(税込) | 285,000円 | 357,000円 |
定型内容量(冷蔵/冷凍)L | 608(328/144)L | 617(317/158)L |
大きさ(幅×高さ×奥行き):mm | 685×1,833×738 | 695×1,923×740 |
チルド | 氷点下ストッカーD A.I. | まるごとチルド 特鮮氷温ルーム |
消費電力 | 273kWh/年 | 270kWh/年 |
年間電気代目安 (1kWhあた27円で計算) | 7,370円 | 7,290円 |
便利機能 | オートクローザー | 冷蔵庫カメラ |
まずは600Lを超える大容量で、ハイスペックモデルから。
参考価格は三菱の方が7万円ほど安く購入できて◎です。
容量は全体としては日立が617Lと大きく、三菱は608Lと10L程の差があります。
今回比較したモデルでは、三菱は冷蔵室を、日立は冷凍室を大きくとっています。
冷蔵と冷凍、どちらが大きい方が良いかという点も決め手の一つになりますね。
大きさはわずかながら、三菱の方がコンパクトです。
購入にあたっては設置するキッチンだけに限らず、ドアや部屋の曲がり角など、搬入経路を通れるかも考えましょう。
チルドは、三菱は氷点下ストッカーD A.I.を、日立はまるごとチルドと特鮮氷温ルームを搭載。
性能はどちらも高いので、大きなチルドが欲しければ日立を、そこまで必要ないのであれば三菱を選ぶのも良いでしょう。
消費電力と年間電気代については、ほんのわずかな差ですが、日立に軍配。
一年で100円未満の差なので誤差とも考えられますが、日立の方が容量が大きいため、やはり日立の方が優秀と言えるでしょう。
各社オリジナルともいえる便利機能には、三菱にオートクローザー、日立は冷蔵庫カメラを挙げました。
三菱のオートクローザーは、ドアと本体の角度が20°以内になると扉が自動で閉まる機能。
最後まできっちり閉めなくても自動でドアが閉まり、半ドアを防ぎます。
一方、日立は冷蔵庫カメラを搭載。
現在、カメラ搭載の冷蔵庫を販売しているのは日立とアイリスオーヤマの二社のみです。
買い忘れが多い方には安心な機能ですね。
続いては、冷蔵庫の中ではサイズも価格も比較的お手頃なコンパクトモデル。
メーカー/製品 | 三菱/MR-CG37H | 日立/R-V38SV |
---|---|---|
参考価格(税込) | 220,000円 | 185,000円 |
定型内容量(冷蔵/冷凍)L | 365(215/80)L | 375(225/75)L |
大きさ(幅×高さ×奥行き):mm | 600×1,820×660 | 610×1,810×665 |
チルド | 氷点下ストッカーA.I. | うるおいチルドルーム |
年間消費電力量 | 332kWh/年 | 336kWh/年 |
年間電気代目安 (1kWhあた27円で計算) | 8,960円 | 9,070 円 |
便利機能 | 外せる給水パイプ・ポンプ | サッと急冷却 |
参考価格は、3万5千円ほど日立が安くなっています。
容量についても、日立の方が大きく375L、三菱は日立より10L小さい365L。
ハイスペックモデルとは反対に、三菱は冷凍室を、日立は冷蔵室を大きくとっています。
大きさはほぼ同じですが、わずかながら三菱の方が小さいという結果。
幅・高さが10cmほど三菱が小さくなっています。
チルドは三菱に軍配。
三菱はハイスペックモデルにも使用している氷点下ストッカーA.I.を搭載しています。
日立は「まるごとチルド」などの機能はないものの、うるおいチルドという乾燥を防ぐチルドを搭載しています。
年間電気代もわずかながら三菱が安くなっていますが、冷蔵庫の容量に差があるため、その結果とも捉えられますね。
便利機能として、どちらも日常使いに便利な機能を搭載しています。
三菱は外せる給水パイプ・ポンプを搭載し、いつでも清潔に製氷ができます。
日立は、冷蔵室の一部をすばやく冷やすことができる「サッと急冷却」。
ボタン一つで、約60分間しっかりと素早く冷やしてくれます。
三菱の冷蔵庫をおすすめしたい方
様々な特徴を紹介されても、「結局どっち買おうか迷う」という方も多いと思います。
そんな方の為に、どんな方にオススメの冷蔵庫なのか改めてまとめたので、ぜひ参考にしてください。
まずは、三菱の冷蔵庫をオススメしたい方からです!
- 冷凍機能にこだわりたい
- 製氷室を清潔に保ちたい
- 野菜室は真ん中がいい
- 使い勝手の良い製品が欲しい
三菱の冷蔵庫の最大の特徴は、やはり冷凍機能の高さです。
冷凍された食材の使いやすさを求める方は三菱一択でしょう。
冷凍エリアが日立、パナソニックなどの他メーカーと比較しても大きくとられている製品が多いため、より大きな冷凍室を求めている方にも三菱はおすすめです。
製氷室を常に清潔に保ちたい方にも三菱が良いです。
三菱では、ほとんどの製品で製氷部分の丸洗いや取り外しが可能。
安心しておいしい氷を楽しみたい方には、製氷の衛生に優れた三菱がイチオシです。
野菜室を真ん中にしたい人にも三菱がおすすめ。
多くのメーカーで「真ん中は冷凍室」が主流になりつつある中で、三菱は野菜室が真ん中の製品を多くラインナップ。
特に450Lを超える中・大容量で、真ん中野菜室の取り扱いが多いのは三菱です。
三菱の冷蔵庫は、日常の使い勝手の良さも魅力的です。
ドアが自動で閉まるオートクローザーや埋めちゃっタンクなど、小さなことですが日常の使いやすさを重要視した便利機能が多く搭載されています。
日立の冷蔵庫をおすすめしたい方
続いて、日立の冷蔵庫をオススメしたいのは以下のような方!
- 冷蔵・チルドにこだわりたい
- 使い勝手の良い冷凍庫が良い
- 高いスペックを備えた製品が欲しい
冷凍よりも冷蔵やチルドにこだわりたい方は日立がオススメ。
日立の最大の特徴は、まるごとチルドや特鮮氷温ルーム、真空チルドなどチルド性能の高さです。
食材は冷凍するよりも、やはり生のままおいしく食べたい!という方には日立が良いでしょう。
大きな冷凍庫よりも、使い勝手の良い冷凍庫が欲しい人も日立がイチオシ。
日立はほとんどの製品で、冷凍室が三段ケースになっています。
三菱やパナソニックなどでは、三段ケースの製品は一部の製品に限られているため、三段ケースの冷凍庫に魅力を感じるのであれば、日立が良いですね。
冷蔵庫カメラやアプリなど、ハイスペックな機能を備えた製品が欲しい方も日立がオススメ。
特に、カメラ付きの大型冷蔵庫が欲しいのであれば、日立一択です。
先述の通り、カメラ付きの冷蔵庫を販売しているのは現在日立とアイリスオーヤマの二社のみ。
アイリスオーヤマの製品は296Lと容量が少し少なめになっています。
日立のスマホアプリは家族で共有できるため、カメラ機能と併せて二重購入を防ぐことが期待できるでしょう。
まとめ
今回は三菱と日立、どっちの冷蔵庫がよいかをお伝えしました。
冷凍機能や日常の使い勝手を求めるのなら三菱、チルド機能やカメラ機能などを求めるのなら日立がおすすめです。
冷蔵庫もA.I.搭載やスマホアプリとの連動ができるようになり、つい五年前の製品と比較しても格段にスペックが高くなっています。
特に、最先端を行くハイスペックモデルはどんどん進化して、どんどん便利に。
冷蔵庫は普段の食生活にも密着する存在なので、その機能の高さがそのまま食生活に直結します。
ぜひ、今回紹介した特徴やポイントを踏まえて、あなたが最も満足できる冷蔵庫を選んでくださいね。