この記事では、ハイセンスとLGのテレビどっちがいい?について書いています。
海外メーカーのテレビに、みなさんはどんなイメージをお持ちですか?
国内メーカーの人気が根強い日本では、「安かろう悪かろう」というイメージをお持ちの方が未だに多いと思います。
でも、それはもう昔の話。
今回紹介するハイセンスやLGは、国内メーカーに引けを取らない高性能なテレビを販売しており、世界中で非常に高く評価されているメーカーなんです。
今回は、ともに格安テレビメーカーとして定評のあるハイセンスとLGのテレビを徹底比較していきます。
ぜひテレビ選びの参考にしてくださいね。
ハイセンスとLGのテレビどっちがいい?
それでは早速、ハイセンスとLGどっちのテレビがいいのでしょうか。
もちろん、どちらのテレビがいいかは、テレビに何を求めているかによって変わります。
双方の特徴を簡単にお伝えすると、
「コスパの良いテレビが欲しい人はハイセンス」、
「映像美にとことんこだわりたい人はLG」です。
ハイセンスは8Kや有機ELテレビは販売していません。
しかし、最新の映像処理エンジンを搭載した高画質な4K液晶テレビを、リーズナブルな価格で販売しています。
一方のLGは有機ELテレビを数多くラインナップし、映像が美しいと評判です。
また世界で唯一、8K有機ELテレビを販売しているメーカーでもあります。
海外メーカーに不安を覚える方は多いと思いますが、ハイセンスはテレビの出荷台数が世界第2位、LGは有機ELテレビの出荷台数が世界第1位と、世界中で認められているメーカーです。
(参考:LG公式ホームページ)
ハイセンスの特徴
ハイセンスは、1969年創業の中国の家電メーカーです。
冷蔵庫や洗濯機など白物家電も製造しており、安くてコスパが良いと評判です。
2022年FIFAワールドカップの公式スポンサーになったことでも話題になりました。
テレビ事業では、2017年日本の家電メーカー「東芝」のテレビ部門を買収。
それまでは「買ってはいけないテレビメーカー」と言われていましたが、「レグザエンジン」など東芝の技術のおかげで、性能が飛躍的に向上しました。
ハイセンスのメリット
- 高性能でありながら低価格
- 種類が豊富
- 録画機能が充実
- 多くの動画配信サービスに対応
- 3年間の無料保証期間
ハイセンスのメリットを詳しく見ていきましょう。
ハイセンスのテレビは、東芝と共同開発した最新の映像処理エンジンを搭載するなど、性能は国内メーカーと比べても遜色ありません。
有機ELテレビは販売していませんが、独自設計のディスプレイやMini LEDを使い、有機ELに迫る画質のテレビを開発しています。
Mini LEDを搭載したハイセンスのフラッグシップモデル「UXシリーズ」の価格を、LG、そして国内大手メーカーのテレビと比較してみましょう。
すべて65型で、Mini LEDを採用しているモデルです。
ハイセンス UX | 269,280円 |
LG QNED | 252,524円 |
ソニー BRAVIA X95L | 335,499円 |
シャープ AQUOS EP1 | 298,654円 |
LGとの価格差はほとんどありませんが、ソニーやシャープに比べると3~7万円ほど安いことがわかります。
単純な比較はできませんが、国内メーカーよりも比較的安く購入できるのがハイセンスの魅力です。
ハイセンスは、最新技術を使用した4K液晶テレビからHD液晶テレビまで、幅広く展開しています。
全15シリーズのうち、HD・フルHD液晶テレビのラインナップは8種類。
4K液晶テレビに比べてリーズナブルなので、「リビングには4K」「寝室や子供部屋にはHD」など使い分けるのもよいですね。
そして、HD・フルHDを含むほぼ全ての機種に「低遅延ゲームモード」を搭載しています。
これは、コントローラーのボタンを押してから画面に反映されるまでの遅れを最小限にする機能のこと。
レースゲームやアクションゲームを、なめらかな映像で楽しむことができます。
一方のLGは、有機ELテレビや4K液晶テレビの種類は多いですが、フルHDテレビは1種類のみ。
LGのテレビにも「低遅延ゲームモード」は搭載されていますが、フルHDテレビには非搭載です。
ハイセンスのテレビは外付けHDDに対応しており、録画ができます。
チャプター機能や録画した番組の自動ジャンル振り分け、一度の予約で次回以降も自動で録画してくれる機能など、録画機能が充実しています。
ハイセンスのスマートテレビには、独自のOS「VIDAA」が搭載されており、最大17種類もの動画配信サービスが視聴できます。
- Netflix
- YouTube
- prime video
- hulu
- U-NEXT
- ABEMA
- TVer
- DAZN
- FOD
- Disney+
- Lemino
- WOWOWオンデマンド
- NHKプラス
- RakutenTV
- SPOOX
- Net-VISION
- FIFA+
一方、LGで視聴できる動画配信サービスは最大12種類です。
- Netflix
- YouTube
- prime video
- hulu
- TVer
- DAZN
- Disney+
- WOWOWオンデマンド
- weverse
- JOYSOUND.TV
- Apple TV+
- U-NEXT
ハイセンスの方が対応している動画配信サービスが多いですね。
どちらのメーカーも機種によって視聴できるVODが異なりますので、注意してください。
ハイセンスのテレビには、3年間の無料保証がついています。
中国メーカーと聞くと、「故障しやすいのでは…」と不安になりませんか?
そんな海外メーカーに対する消費者の不安を少しでも無くしたいと、一般的なメーカー保証よりも長い期間を設定しています!
LGの保証期間は1年間なので、故障が不安な方はハイセンスの方が安心です。
ハイセンスのデメリット
- 8Kテレビや有機ELテレビの取り扱いがない
- リモコンの使いにくい
ハイセンスは8Kテレビや有機ELテレビを製造していません。
絶対に有機ELテレビが欲しい!という方は、LGの製品をチェックしてください。
しかしハイセンスは、有機ELテレビには及ばずとも、非常に高画質なテレビを販売しています。
液晶テレビの方がリーズナブルなので、検討してみる価値はあるでしょう。
私は実際にハイセンスのテレビを使っていますが、ボタンが小さく押しにくいです。
印字が小さく見にくいのもマイナス。
ただ、上位機種のリモコンには「VIDAAボイス」という音声認識機能がついています。音声検索や音声操作ができるのは便利ですよね。
LGの特徴
LGは1958年創業の韓国の家電・電子機器メーカーです。
液晶ディスプレイや家電製品、携帯電話、パソコンなどを製造し、同じく韓国メーカーのサムスンに次ぐ規模の会社です。
テレビに関しては、世界で初めて有機ELテレビの大型化に成功。
2013年から10年連続で有機ELテレビ世界出荷台数第1位となっています。
パネルを自社で生産しており、日本のメーカーもLGからパネルの提供を受けてテレビを製造しています。
LGのメリット
- 有機ELテレビが低価格
- 世界で唯一の8K有機ELテレビ
- 直感的に操作できる「マジックリモコン」
- 個性的なテレビを販売
- 一部有機ELテレビは5年間パネル保証
次はLGのメリットを見てみましょう。
LGは、有機ELテレビをリーズナブルな価格で販売しているのが特徴です。
自社でパネルを製造しコストを抑えることで、高品質なテレビを低価格で提供しています。
上位機種に関しては、国内大手メーカーとの価格差はほとんどありません。
しかし、エントリーモデルはかなり安く購入することができます。
65型4K有機ELテレビの最安値を、国内大手メーカーと比較しました。
LG OLED A2シリーズ(Amazon限定) | 199,800円 |
ソニー BRAVIA A80Jシリーズ | 259,800円 |
シャープ AQUOS DQ2シリーズ | 270,000円 |
東芝 REGZA X8900K シリーズ | 237,000円 |
パナソニック VIERA LZ1800シリーズ | 315,152円 |
LGのAmazon限定モデルなら約20万円で購入することができます。
できるだけ安く有機ELテレビを購入したい方は、検討してみてはいかがでしょうか。
LGは、有機ELテレビだけでも映像処理エンジンやデザインなどが異なる9シリーズを販売しています。
これだけ種類が多いと、違いがわからず迷いますよね。
LG公式ホームページでは、比較したい機種を選択すると、スペックの比較表を表示してくれます。購入を検討される方は、参考にしてみてください。
LGは世界で唯一、8K有機ELテレビを販売しているメーカーです。
8K映像と有機ELの美しい色彩表現は、臨場感あふれるリアルな映像を作り出します。
「LG史上最高画質」と言われるほど圧倒的に美しい映像で、映画やゲームを楽しんでみたいですよね!
「マジックリモコン」とは、パソコンのマウスのような感覚でテレビを操作できるLG独自のリモコンです。
マジックリモコンを振ると画面に現れるポインターを使い、直感的な操作ができるのが特徴。
十字キー中央の決定ボタンはスクロール用ホイールになっていて、画面の上下の移動もスムーズです。
マジックリモコンなら、テンキーでは面倒な文字入力も簡単にできますよ。
また、音声検索や音声操作にも対応。
LGのスマートテレビには独自のOS「ThinQ AI」が搭載されていて、「ボリュームを下げて」「1時間後にテレビを消して」など、自然な会話のように操作することができます。
LGは、他社にはない個性的なテレビを販売しています。
「配線フリー 、ロケーションフリー、ストレスフリー」を実現した、世界初のワイヤレス有機ELテレビ。
端子やチューナーを内蔵した「Zero Connect Box」から無線接続することで、配線を気にせずにお部屋の好きな場所にテレビを設置することができます。
絵を描くときに使うイーゼルをモチーフにした有機ELテレビ。
イーゼルのように斜めに立てかければイーゼルとキャンバスのように、また壁にぴったりとくっつければ、美術館のアート作品のようにテレビを楽しめます。
ボタンひとつで上下するファブリックボードがついており、テレビを観ないときは画面を隠すことができるので、インテリアとの調和を重視する方におすすめです。
画面を平面から曲率900Rまで、20段階で調整可能な有機ELテレビ。
一言で表すと、画面が曲がるテレビです。
画面が曲がることでゲームや映画などへの没入感が増し、よりその世界に浸ることができます。
また曲率だけでなく、高さ、角度、画面サイズまで、視聴環境に合わせて調整できるのも特徴です。
インテリアにこだわりのある方や、映像への没入感を楽しみたい方は、LGの個性的なテレビをぜひチェックしてください♪
LGのテレビの保証期間は1年間ですが、有機ELテレビ「OLED Z3/Z2/M3/G3/G2」シリーズには、5年間のパネル保証が付いています。
ただし、保証されるのは部品代のみ。2年目以降は技術料・出張費が自己負担となります。
保証を受けるにはLGのホームページに登録が必要なので、忘れないようにしてくださいね。
LGのデメリット
- 録画機能が少ない
- 番組表がアプリになっている
LGのテレビも外付けHDDに対応しており、録画ができます。
しかし、チャプター機能やジャンルを振り分ける機能などはありません。
録画機能はハイセンスの方が優れています。
LGのテレビでは、番組表をアプリとして扱っています。
テレビ視聴中に番組表を観たいときは、アプリを開かないといけないので切り替えに時間がかかります。
番組表を頻繁に確認したい方にとっては、使い勝手が悪く感じられるでしょう。
ハイセンスの番組表は従来のテレビと同様、リモコンのボタンを押すとすぐに表示されます。
ハイセンスとLGの違い
ハイセンスとLGの違いを表にまとめました。
8K有機ELテレビ | 4K有機ELテレビ | 4K液晶テレビ | HD/フルHD液晶テレビ | |
---|---|---|---|---|
ハイセンス | ー | ー | 7種類 | 8種類 |
LG | 1種類 | 8種類 | 7種類 | 1種類 |
価格 | 保証期間 | VOD | その他特徴 | |
---|---|---|---|---|
ハイセンス | 26,800円~356,400円 | メーカー保証3年間 | 17種類 | HD/フルHDテレビにも低遅延ゲームモードを搭載 録画機能が充実 多数の動画配信サービスに対応 |
LG | 32,891円~3,500,352円 | メーカー保証1年間 OLED Z3/Z2/M3/G3/G2シリーズは5年間パネル保証 | 12種類 | 直感的な操作ができるマジックリモコン 他社にはない独創的なテレビ |
ハイセンスはHDやフルHDテレビの種類が多く、一方のLGはほとんどが有機ELテレビと4K液晶テレビです。
ハイセンスは最上位機種でも30万円台と、価格は全体的にリーズナブル。
LGは8K有機ELテレビを有していることもあり、価格にかなり幅があります。
保証期間が長いのは、3年間の無料保証が付いているハイセンス。
LGは、一部機種にパネルの5年間パーツ保証が付いています。
その他の特徴として、ハイセンスはほぼ全ての機種に低遅延ゲームモードを搭載。
低スペックのモデルでも、なめらかな映像でゲームをプレイできます。
番組を録画して視聴することが多い人には、録画機能が充実しているのも嬉しいポイントですね。
また、最大17種類の動画配信サービスに対応しており、多様な動画を楽しむことができます。
LGは、独自のマジックリモコンを採用。
ポインターやスクロール用ホイールなど、まるでパソコンのマウスのようにテレビを操作できます。
インテリア重視のデザインや曲率調整可能なテレビなど、他社にはない独創的なテレビを製造しているのもLGの大きな特徴です。
ハイセンスのテレビはどんな人におすすめ?
両社の特徴を紹介してきましたが「結局どっちを買うか迷う」という人もいますよね。
そんなアナタの為に、ハイセンスのテレビはどんな人におすすめなのかご紹介します♪
- コスパの良いテレビが欲しい人
- サブテレビを探している人
- 国内メーカーと変わらない操作性を求める人
ハイセンスには8Kテレビや有機ELテレビはありませんが、有機ELテレビに迫る高画質な機種もあります。
低価格で高性能な、コスパの良いテレビをお探しの方にピッタリです。
HD・フルHDテレビには2万円台で購入できる機種も。
子供部屋や寝室などに置く、サブテレビを検討している方にもおすすめですよ。
ハイセンスのテレビは、東芝「REGZA」の技術が使われているので、国内メーカーに慣れた人も使いやすい仕様となっています。
録画機能も充実しており、初めて海外メーカーのテレビを使う方でも、操作に戸惑うことは少ないでしょう。
LGのテレビはどんな人におすすめ?
続いてはLGのテレビがおすすめな人をご紹介します。
- リーズナブルな有機ELテレビが欲しい人
- 8K有機ELテレビが欲しい人
- 個性的なテレビが欲しい人
LGの魅力は何といっても有機ELテレビ。
どうしても高額になってしまう有機ELテレビですが、エントリーモデルであれば国内メーカーよりも安く購入できます。
そしてLGは、世界で唯一8K有機ELテレビを製造しています。
解像度の高い8K映像を、有機ELパネルで観られるのはLGのテレビだけです。
他にも独創的なテレビを販売しており、インテリアの一部としてテレビを取り入れたい方、人とは違うテレビをお探しの方にもおすすめです。
LG独自のマジックリモコンは、従来のリモコンに慣れていると初めは使いにくいかもしれません。
しかし、ポインターを使ってダイレクトに操作できるので、慣れればとても便利ですよ。
まとめ
ともに高性能なテレビを販売している、ハイセンスとLG。
ハイセンスは、コスパの良いテレビを販売しているのが特徴です。
映像処理エンジンは日々進化しており、有機ELに迫る画質のモデルも登場しています。
有機ELへのこだわりがなければ、十分満足できるのではないでしょうか。
逆に映像美にこだわりがあり、有機ELテレビを探しているのであればLG一択です。
上位機種は国内メーカーと価格差はほとんどありませんが、リーズナブルなモデルもあるので予算に応じて選択することができます。
違いがよくわからないときは、公式ホームページでスペックの比較をしてださいね。
テレビは家電のなかでも高額な商品です。
後悔しないように、各メーカーのメリットデメリットをよく比較して購入してください!